アラスカ航空はワシントン州シアトルを本拠地とし、北米を中心に西海岸の様々な都市やメキシコまで、100を超える都市に就航しています。
FlightStats社が実施する定時到着率調査の北米主要航空会社部門において、5年連続で定時到着率1位に認定されるなど、高い運航品質を誇る航空会社です。2021年3月31日よりワンワールドに加盟しています。
現在、日本には就航していないのですが、アラスカ航空のマイルを貯めてお得に特典航空券を利用できる方法があります。
この記事では、アラスカ航空のマイルの貯め方・活用法について解説します。
アラスカ航空のマイルが注目される理由
JALの特典航空券が取れる
燃油サーチャージが無料
マイルがバイマイルで購入できる
お得なゾーンがある
アラスカ航空のマイル貯め方は!?
アラスカ航空のマイルを貯める方法は以下の通りです。
・アラスカ航空に搭乗する
・JALやキャセイパシフィックなどワンワールド提携航空会社に搭乗する
・クレジットカードの利用で貯める
・ホテル宿泊で貯める
・バイマイルで貯める
日常的に貯めるには「クレジットカードの利用で貯める」が一番かと思います。
アラスカ航空・ワンワールド提携航空会社に搭乗する
当然ですが、アラスカ航空の便に搭乗するとマイルが貯まります。
ただ、冒頭でお伝えしたように現在、日本の就航はありません。
北米を中心に運航しているのでその地域で移動がある方はフライトで貯めるのが一番ですね。
また、アラスカ航空はワンワールドに加盟しているため加盟航空会社を利用するときにアラスカ航空のマイルに積算することが可能です。
【ワンワールド加盟航空会社】
・日本航空(JAL)
・アメリカン航空
・フィンランド航空
・ブリティッシュエアーウェイズ
・キャセイパシフィック航空
・イベリア航空
・マレーシア航空
・カンタス航空
・カタール航空
・ロイヤルエアーモロッコ
・ロイヤルヨルダン
・スリランカ航空
例えば、JALを利用するときにアラスカ航空のマイルに積算したいときはマイルをアラスカ航空に付けたい旨、伝えて会員番号を登録してもらいましょう。
クレジットカードの利用で貯める
マリオットボンヴォイアメックス プレミアムカード(旧SPGアメックス)の利用でマイルを貯める。
カード名称 | マリオットボンヴォイアメックス プレミアム |
年会費(税込) | 49,500円 |
家族カード | 1枚目無料 (2枚目以降24,750円) |
ポイント還元率 (カード利用) | 100円=3pt |
ポイント還元率 (ホテル宿泊) | 100円=6pt |
クレジットカード利用で100円=3pt、マリオット系列のホテル宿泊で100円=6ptが付与されます。
このマリオットボンヴォイのポイントはアラスカ航空のマイルに交換できます。
◆3ポイント=1マイル
◆60,000ポイント交換で25%のボーナスマイル付与
3ポイント=1マイルなので通常20,000マイル → 5,000マイルのボーナス → 25,000マイルに交換
マイルに交換すると、ポイント還元率は驚異の1.25%です。
マリオットボンヴォイアメックス プレミアムカードについては、こちらの記事で解説しています。
ホテル宿泊で貯める
日本を含めた世界中のホテルに宿泊するときにアラスカ航空のマイルを貯めることができます。
例えば、検索してみると大阪の日航ホテルで宿泊でアラスカ航空のマイルが5,000マイル貯まります。
アラスカ航空のホームページ内の「ホテルパートナーリスト」から検索できます。
ホテル数は楽天トラベルやじゃらんなどに比べると少ないですが、旅行や出張の際、利用できるホテルがないかチェックしてみてください。
バイマイルで貯める
アラスカ航空のマイレージはバイマイル(購入できる)という制度があります。
通常は、1マイル=2.956セントでの購入になります。
セール利用で最大30%~60%の増量になることがあります。
そのタイミングを狙ってマイルを購入するとJALのファーストクラスやビジネスクラスをお得に利用できることになります。
JALマイルでは公式にマイル販売がないのでバイマイル制度があるの大きな特徴です。
購入マイル数 | ボーナスマイル | マイル単価 |
---|---|---|
1,000~2,000 | なし | 2.956セント |
3,000~14,000 | 30%UP | 2.274セント |
15,000~100,000 | 40%UP | 2.111セント |
最大の60%ボーナス加算・・・マイル単価は1.847セント!
必要金額・・・約258,000円
(100,000マイル購入の想定、1USD = JPY140で計算、1マイルあたり2.585円)
100,000マイルで行けるところの例としては、、、
・東南アジア 往復ビジネスクラス
・北米/欧州の往復エコノミークラス
・北米/欧州の片道ビジネスクラス
アラスカ航空のマイルの使い方
アラスカ航空の提携航空会社一覧
日本航空(JAL) | キャセイパシフィック航空 |
エアリンガス | ブリティッシュエアーウェイズ |
アメリカンエアライン | 大韓航空 |
コンドル | エミレーツ航空 |
フィジーエアウェイズ | フィンランド航空 |
海南航空 | アイスランドエアー |
LATAM Airlines | PenAir |
カンタス航空 | Ravn Alaska |
シンガポール航空 |
アラスカ航空は、2021年3月31日よりワンワールドに加盟しています。
JALもワンワールドに加盟しているのでJALマイル、アラスカ航空のマイル相互に利用することができます。
また、搭乗においてもJALに搭乗してアラスカ航空のマイルを貯める、アラスカ航空に搭乗してJALのマイルを貯めるということも可能です。
他にも、ワンワールドにキャセイパシフィック航空、ブリティッシュエアーウェイズも加盟しているので同様のことが言えます。
そして、上図のように独自で提携している航空会社も多数あります。
マイレージの特徴
アラスカ航空のマイレージプログラム「Alaska AIRLINES Mileage Plan」は、以下の特徴があります。
アラスカ航空公式サイト | https://www.alaskaair.com/ |
燃油サーチャージ | BA、海南航空、アイスランドエアー以外は無料 |
マイル有効期限 | なし(24ヶ月アクティビティが無いとアカウントがロックされます。ただし、アラスカ航空に連絡すれば再開されます。) |
発券手数料 | アラスカ航空以外の航空会社は片道につき12.5ドル |
変更料 | 無料(規則は変更の可能性あり) |
キャンセル料 | 無料(規則は変更の可能性あり) |
特典航空券の利用者 | 家族以外の友人でも利用可能 |
複数の航空会社の混合 | 不可(片道につき1社のみ、往復別々に予約は可能) |
予約開始日 | 330日前 |
日本語サイト | なし |
コールセンター | 基本は英語のみ(1-800-252-7522) |
以下は、アラスカ航空のマイルを活用するにあたって大きなポイントです。
◆燃油サーチャージ不要(一部航空会社除く)
◆予約の変更手数料・キャンセル手数料が無料
◆マイルの有効期限なし
現在、燃油サーチャージは依然として高騰しており、場合によっては運賃を上回ることがあります。
しかし、アラスカ航空では燃油サーチャージが不要(空港税等は必要)なのでこれはとても魅力的です!!
また、マイルの有効期限がない点、予約の変更手数料・キャンセル手数料が無料なことも大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、以下の点には注意が必要です。
サイトの英語のみというのは仕方ない部分もありますが、予約開始日が330日前というのは少し残念な点です。
JALの場合、予約開始日が搭乗日の360日前のため30日も開きがあります。
実際、長距離路線である北米方面などへのファーストクラスやビジネスクラス特典航空券は取られてしまうことが多いです。複数人で行くとなるとより厳しくなります。
そのためアラスカマイルは、1人で利用するくらいに思っていた方がいいのとバイマイルする前に特典航空券の空席状況を必ずチェックしておきましょう。
アラスカ航空のマイルをJAL特典航空券に交換
JAL以外にもキャセイパシフィック航空、フィンランド航空の特典航空券に利用できますがまず、JALの路線で紹介していきます。以下は、JALの北米路線図です。
6月のある日でJALの東京ーサンフランシスコを手配した場合(片道ビジネスクラス)のマイル数と空港税等を比較してみました。
◆アラスカ航空のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | 60K miles(60,000マイル) |
空港税等 | USD58(約8,300円) |
◆日本航空(JAL)のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | 50,000マイル |
空港税等 | 43,170円 |
【マイル】
アラスカ航空
・ビジネスクラス・・・60,000マイル
日本航空(JAL)
・ビジネスクラス・・・50,000マイル
【空港税等】
アラスカ航空
・USD58(約8,300円)
日本航空(JAL)
・43,170円
以上のようにマイルはJALがお得、空港税等はアラスカ航空がお得となりました。
搭乗する飛行機、サービスはもちろん同じなのでどちらを重視するかは個人の価値観になってきますが、10,000マイルの差はあるものの諸税の差が約35,000円もあります。
復路はかかる諸税が変わってくるので同じ差というわけではないですが、燃油サーチャージがかからないだけでも大きいですね!アラスカ航空のマイルで手配する上での大きなポイントです。
もし、上記の図で4人家族が搭乗すると空港税等などの諸税だけで172,680円かかる計算になります。
次は、アジア路線で比較してみましょう。以下は、JALのアジア路線図です。
6月のある日でJALの東京ーマニラを手配した場合(片道エコノミー・ビジネスクラス)のマイル数と空港税等を比較してみました。
◆アラスカ航空のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | エコノミークラス 17.5K miles(17,500マイル) ビジネスクラス 35K miles(35,000マイル) |
空港税等 | USD41(約5,800円) |
◆日本航空(JAL)のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | エコノミークラス 10,000マイル ビジネスクラス 47,000マイル |
空港税等 | 15,060円 |
【マイル】
アラスカ航空
・エコノミークラス・・・17,500マイル
・ビジネスクラス・・・35,000マイル
日本航空(JAL)
・エコノミークラス・・・10,000マイルと24,000マイル(基本マイルは、10,000マイル)
・ビジネスクラス・・・47,000マイル(基本マイルは、24,000マイル)
※JALには「JAL国際線特典航空券PLUS」というものがあります。
これは、基本マイル数で予約できる席に空きがない場合、予測残席に応じて変動する追加マイルを払うことで予約が可能になるサービスです。
【空港税等】
アラスカ航空
・USD41(約5,800円)
日本航空(JAL)
・15,060円
やはり、空港税等などの諸税に関してはアラスカ航空に軍配があがります。
マイルに関しては、基本マイル数がJALの方が少ないため空席さえあれば、JALで申し込むでいいかもしれません。
ただ、追加マイルを払う「JAL国際線特典航空券PLUS」を利用しないと席が取れない場合かつアラスカ航空のサイトで空席があるのであれば、アラスカ航空で申し込むの一択ですね!!
最後に、ちょっとした穴場を紹介します!
7月のある日でJALの東京ーヘルシンキを手配した場合(片道ビジネスクラス)のマイル数と空港税等を比較してみました。
◆アラスカ航空のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | ビジネスクラス 70K miles(70,000マイル) |
空港税等 | USD41(約5,800円) |
◆日本航空(JAL)のマイルで手配した場合(片道)
必要マイル数 | 55,000マイル |
空港税等 | 37,750円 |
【マイル】
アラスカ航空
・ビジネスクラス・・・70,000マイル
日本航空(JAL)
・ビジネスクラス・・・55,000マイル
【空港税等】
アラスカ航空
・USD41(約5,800円)
日本航空(JAL)
・37,750円
以上のようにマイルはJALがお得、空港税等はアラスカ航空がお得となりました。
サンフランシスコ行きの例と同じようになりました。
15,000マイルの差はあるものの諸税の差が約32,000円もあります。
アラスカ航空は北米線をイメージするかと思いますが、ヨーロッパ行きにも活用することができます。
もし、上記の図で4人家族が搭乗すると空港税等などの諸税だけで151,000円かかる計算になります。
アラスカ航空のマイルで予約するメリット
アラスカ航空をはじめとした北米の航空会社は、原則として燃油サーチャージを徴収していません。
これは提携航空会社にも適用されるので有り難いですね。
そして、マイルの有効期限にも触れておきます。
今回、紹介したJALの場合、マイルの有効期限が積算から36ヶ月後の月末(実質3年間)に対してアラスカ航空は3年以内にマイルに増減があれば有効期限はリセットされます。
その時点で新たに3年間の有効期限が適用されるので実施無期限ということなります。
また、JALに限らずANAも特典航空券の利用者を会員本人や会員の配偶者、2親等以内の家族に限定しています。
アラスカ航空では家族以外の友人でも特典航空券が利用可能です。これもメリットと言えるでしょう。
アラスカ航空のマイルで予約するデメリット
問い合わせの際、英語が得意な方はいいのですが、苦手な方はGoogle翻訳などを使いながらチャットしましょう。
また、コールセンターは時間帯により日本語の通訳もいるとのことで通訳も交えた三者通話で応対してもらいましょう。
上述の通り予約開始日が330日前からとなり、JALの予約開始日が搭乗日の360日前のため30日も開きがあります。
その間に席が埋まってしまう可能性があります。
そして、個人的にはルールの改悪が一番恐れていることです。
実際、2023年3月14日、アラスカ航空のマイレージが変更になっています。
◆JAL特典予約に必要なマイル数が増加
例)東南アジア(片道ビジネスクラス)・・・25,000マイル → 50,000マイル
マニラ線以外はビジネスクラス特典航空券は片道50,000マイルになってしまいました・・・
ただ、JALマイルの東南アジア(片道ビジネスクラス)の基本マイルが40,000マイルなので燃油サーチャージ無料な点も踏まえると悪すぎるわけではありません。今までがお得過ぎたということですね。
東南アジアに関しては、今回の変更に含まれていないキャセイパシフィック航空の利用もありかと思います。
◆JAL特典予約対象路線が追加
例)欧州、ホノルル、シドニーなど
路線が増えて使い道が増えたのはいいのですが、どの路線もJALの基本マイルより多いです。
例えば、JALホノルル線の片道ビジネスクラス必要マイル数
日本航空(JAL)・・・40,000マイル
アラスカ航空・・・60,000マイル
まとめ:アラスカ航空のマイルの貯め方・使い方
この記事では、アラスカ航空のマイルの貯め方・使い方について解説してきました。
今まで特典航空券の申し込みは搭乗する航空会社で手配するものと思っていた方も多いかもしれません。
しかし、アラスカ航空のマイルは、提携航空会社の航空券に交換することができます。
それが、搭乗する航空会社経由で申し込むよりもお得になる場合があるのでおすすめです。
特徴としては、、、
アラスカ航空のマイルで予約をすると燃油サーチャージが不要です。
また、JALの特典航空券をお得に予約できる場合があります。
そして、アラスカ航空のマイルはアラスカ航空に搭乗しなくても貯めることができます。
おすすめのマイルの貯め方は、以下2点です。
・バイマイルでマイルを購入する
・クレジットカード(マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード)で貯める
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。
参考になれば幸いです。
コメント